米ルイジアナ州ニューオーリンズ発--もし、携帯電話が朝の通勤時間を正確に予測できたとしたら、どうだろうか。たとえば、「今日は事故のため、ハイウェイ101号線の代わりに280号線を進んでください」とか「今日は通常よりも10分長くかかるため、8時30分のミーティングに間に合わせるには7時30分までに出発してください」というように。
残念ながら現在の携帯電話には、少なくともわたしが思い描いたような方法で、そこまで役に立つ機能はまだない。しかし、Nokiaは「Nokia Drive」アプリのアップデートを計画していて、目指す方向に近づいている。
Map Platformのバイスプレジデントを務めるChristof Hellmis氏はInternational CTIA WIRELESS 2012で、「Windows Phone」のスタート画面に表示される動的なライブタイルを使用する通勤機能を披露した。
この機能は「MyCommute」と呼ばれ、利用者が設定した出発地から目的地までにかかる時間を学習する。アプリは利用者の通勤パターンを学習し、戸口から戸口までに要する平均的な時間のデータを収集することで、最新の予想時間を用いてスタート画面のライブタイルを更新する。たとえば、通勤の所要時間は41分というような表示になる。
タイルをタッチすると、オプションの経路を見ることができる。もちろん、アプリは出発後に経路の記録を開始し、現況の交通データを送受信して移動に要する時間をより正確に予測する。
このアップデートは現在ベータ段階だが、6月末までにはNokia Driveに搭載される見込みだ。
Nokia Driveは、Nokiaが所有しているNavteqの地図データを使用する。このデータは、オンラインでの利用も、内蔵マップとしてオフラインでの利用も可能だ。
Nokia Driveの通勤機能は、アプリのパーソナル化を進める同社の試みの一環に過ぎない。Hellmis氏は、「競争力のあるサービスを創造するために、このような方法で、てこ入れを図る」と述べた。
CityLensという機能も、利用者と携帯電話を連携させるもう1つの試みだ。この拡張現実アプリは他の同種のものと同様に、利用者がこの機能をオンにして携帯電話を任意の方角に向けると、近くにある企業をポップアップ表示する。企業を選択すると、その詳細が表示される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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