SNSプロモーションの現場

Twitterはお客様からの小さな声を届けてくれる--タワーレコード - (page 3)

手軽に投稿できて即時性が高いTwitterに力点

--最近はFacebookが盛り上がってきていますが、特に力を入れているソーシャルメディアはやはりTwitterですか。

 はい。複数あるソーシャルメディアをそれぞれまずは試してみようというのが当初のスタンスでしたが、どれが弊社の業態や業務と相性がいいかとか、どういった使い方がふさわしいかというのをトライアルした結果Twitterがいちばん使いやすいと感じるようになりました。

 店頭のスタッフに関してはPCに向き合う時間があまりなく、自分の携帯電話やスマートフォンから手軽に投稿できるというのが理由の一つですね。お客様とのやり取りに関してもTwitterはコミュニケーションが取りやすいと感じています。

 あとCDショップというのは、毎週のようにたくさんの商品がリリースされるので、大切なのは情報の鮮度。即時性という意味でもTwitterが非常に有効です。FacebookはBtoBやサービス業のような企業と相性がいいかもしれませんが、弊社でも様々な活用方法をトライアルしています。

--そのほかのSNSに関しての取り組みは?

 USTREAMでは「TOWER RECORDS on USTREAM」として、動画を配信しています。インストアイベントの模様を配信するほか、毎週水曜日の21時からはK-POP番組「K-POP LOVERS!」をお届けしています。番組はソーシャル・マーケティング部のスタッフで制作しているのですが、昨今のK-POP人気もあり、人気コンテンツになっています。今ではスタッフが紹介した作品をその場で買っていただく方も見受けられるようになりました。こういった取り組みは継続してやっていかないといけないなと感じています。

--今後の課題をお聞かせください。

 最初はとりあえずやってみようという感じで始めて、効果が出てきたという感触を感覚的に掴めるようになってきました。しかしデータとして効果測定をしっかりしなければ、続けられるものも続けられなくなってしまうと感じています。

 現状ではソーシャルメディア経由でウェブサイトに流入した数や商品購入者数、会員数といった基本的なスタッツを計測しています。

 ただ我々の業態は、商品のリリースによって来店者の増減が変動するので、細かくPDCAを回せないのが難しいところです。リリース状況や流行によって、集客や売上が左右されるところがかなりありますので。

 つまり短期的には効果の判断がしづらく長い目が必要。その点は経営陣も含めて理解しているところで、短期的に結果を出すことは求められてはいません。ただ小売業としてSNSでマーケティングをやるからには、最終的な目的はやはり集客することを大前提に心がけています。

【TOWER RECORDSのSNS】

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