ソーシャルゲームの「コンプガチャ」を巡る報道が錯綜(さくそう)している。5月5日の報道を受け、連休明けの5月7日に各媒体が消費者庁に対してコンプガチャが景品表示法(景表法)が禁止する「絵合わせ(カード合わせ)」に当てはまると判断するのかを問い合わせ、報道している。
CNET Japanでも消費者庁表示対策課に取材しており、「景表法上の考え方をできるだけ早く明らかにすることを検討している」という旨の回答を得ている。つまり5月7日時点では、景表法違反かどうかという見解について、その方向性も含めて検討しているという内容だった。
その一方で、ブルームバーグが同日報じたところによると、消費者庁表示対策課では、「コンプガチャは景表法違反の方向で検討しており、近く見解を公表する」と、その方向性についても明らかにされている。
これに対して、CNET Japanでは改めて消費者庁表示対策課に取材したところ、次のような回答を得た。
「(コンプガチャは)クロじゃないか?という方向で(考えている)。現在は検討中であり何一つ決まっていないと言うのが一番正しいが、この問題の背景は消費者が多額の課金をしているところにある。ガチャ全部が景表法違反ではないが、コンプガチャについては、景表法の絵合わせに当たるのではないかという問題意識がある。それについて消費者の被害があり、『違反であればなくす』という心づもりがある」(消費者庁表示対策課課長の片桐一幸氏)
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