Twitterは、ユーザーを惹きつけ、彼らが同サービスをより有効に活用するのを支援する手段として、「Discover」(見つける)機能に力を入れている。Patel氏によれば、Discoverは、ユーザーがフォローしている相手や、ユーザーの関心、Twitter上での活動といった信号を分析することで、「ユーザーの介在なしに体験をパーソナライズし、ストーリーを表示する」という。
同氏は、機能へのリクエスト件数が増加する中でTwitterをシンプルに保つことの難しさを認めた。Twitterの最高経営責任者(CEO)であるDick Costolo氏はTwitterの目標を、「われわれは複雑な世界でシンプルさを提供していく」という言葉で表現した。
「われわれは引き算を通して追加を行い、Twitterから価値を引き出す手順を減らす方法を検討する。デバイス間での一貫性も重要だ。デバイスごとにTwitterの使い方を学習し直す必要があってはならない」(Patel氏)
Googleで「Google Ad Manager」の開発を率いた後、TwitterにやってきたPatel氏は、広告がTwitterのシンプルな型にうまくはまったとも述べた。Twitterの主要な広告手段であるプロモツイートは「単なるコンテンツだ。そして、場合によっては、人々はお金を払ってより幅広いユーザーにそれらのツイートを見てもらいたいと考えるかもしれない。コンテンツは、Twitterの有機的な性質の中で構築されなければならない」と同氏は述べた。
Patel氏は筆者との会話で、TwitterがFacebookのようなソーシャルネットワークとは異なる利用事例を扱っていることを強調した。同氏は、「Twitterはリアルタイムの公開会話で、世界中のあらゆるユーザーをその人の気にかけている人々や話題に近づける。そこでは、会話と情報が公開される必要がある。われわれはこの単独の利用事例への対処という点において、世界で最も優れた仕事をしていると思う」と述べた。
しかし、Twitter上のすべてが公開されているわけではない。ダイレクトメッセージ機能を利用すれば、Twitterユーザーは非公開の会話を行うことができる。Patel氏の見解では、ダイレクトメッセージは「一部のユーザーにとって便利な機能だが、Twitterを毎日利用する20億人の人々にとって最も重要な利用事例の中心となるものではない」という。また、現在のところ、Twitterにリアルタイムのグループチャット機能を提供する計画は全くない。
Facebookはサービス提供開始から8年を経て、10億人のユーザーの獲得を目前に控えている。一方で、誕生から6年が経過したTwitterのユーザー数は約1億4000万人だ。20億人への到達はまだまだ先の話だが、中国からの締め出し以外に、Twitterが最終的にその目標を達成するのを妨げるものはあまりない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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