[ブックレビュー]クラウド×「ほぼ日手帳」活用術

東洋経済新報社
詳細:単行本 / 238ページ / 東洋経済新報社 / 価格:1680円 / 著者:倉下忠憲、北真也 / 監修:大橋悦夫 / 発売日:2012/03/30 / 外形寸法 (H×W×D):19.2cm×13.6cm×2.4cm / 重量:0.3 kg
内容:新たなデジタルツールと組み合わせることで、紙の手帳は今までとは違う新しい活用法が見つけられる。リピートユーザーも多い「ほぼ日手帳」の最新の使い方を披露する。
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 スマートフォンやクラウドサービスを利用して予定やタスクを管理する人は多いが、紙の手帳を利用している人もまだ多い。それどころか手帳を楽しく使うためのグッズなどが充実してますます活気を帯びているように思える。

 ただ今年の手帳を買ったものの、いまひとつ使い方が定まらない、もう少しうまいやり方がありそうだと模索している人も多いだろう。そのような人にとって、本書がヒントになるかもしれない。

 2人の著者は「ほぼ日手帳」をそれぞれのやり方で工夫して使っている。人と合う予定、プロジェクトの進捗、タスク管理など仕事関係の記録から、アイデアメモやプライベートの予定に至るまで手帳が大活躍だ。

 さらに手帳とクラウドサービスなどを組み合わせて、自分にとって快適な環境を作り出している。1つで済まないことを、ムリに1つでやろうとはしていない。

 ただ「楽しく」と言われて思い浮かぶ言葉のイメージと本書とは少し異なる印象を受ける。著者らの手帳の利用方法が相当にシステマチックで、一見するととても複雑で難しいように見えるからかもしれない。

 しかし、それは彼らが試行錯誤を繰り返して見つけた最善のやり方を披露しているからであって、同じようにやればいいかというとおそらくそうではない。本書を読む楽しみは、自分では思いつかないやり方を発見して、自分の手帳ライフをより楽しいものにすることにあるのだろう。

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