[ブックレビュー]ジョブズになるためのアウトプットの方法

東洋経済新報社
詳細:単行本(ソフトカバー) / 264ページ / 東洋経済新報社 / 価格: 1575円 / 著者:小山龍介、原尻淳一 / 発売日:2011/12/09 / 外形寸法 (H×W×D):18.8cm×13.2cm×2.4cm / 重量:0.2kg
内容:スキルと報酬を直結させるスキル至上主義はもう古い。クラウド時代のビジネスは信頼と感謝の気持ちが大切。新時代に対応するビジネスパーソンを目指すためのアウトプット術を身につける。
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 自らのスキルが向上すれば成功できるといった「スキル至上主義」を捨て、自分が関わりを持っている社会にどれだけ何を「贈る」ことができるのかを考えて実行する。そして、経済的に豊かになるだけではなく、精神的にも豊かになることを目指すのが本書の目標だ。

 著者は、冒頭で「スティーブ・ジョブズになる」ことが究極の目標だと言っている。それは、経済的に豊かになることではなく、人に支えられて生かされていることを自覚し、自分がお返しをしていく精神を目標にするということだ。その目標達成の学びの方法(インプット)と、お返しの方法(アウトプット)が、本書には満載されている。

 例を挙げると、アイデアが生まれるようにするための環境をとにかく整える。アイデアを活用する場を見つけその場に行く。まっさらな状態で、自分の目で見て感じる。気分転換の方法を用意する。天才のパフォーマンスから学ぶ。アイデアを広く募るブレーンストーミング会議と、アイデアを深く掘り下げる質問会議をやってみるなど、360度全方位から話が飛んでくる。めまいがするほどだ。

 すべては生まれてきたアイデアを「自分のエリア」にとどまらせず、よどんだ水のような状態になることを避けるため。常に水が流れ込み出ていく「循環」の状態を作り、「場を豊かに」することを目指しているのだ。それこそ凝り固まった思考を柔軟にするのにうってつけの書といえる。

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