このサービスの設定は簡単だ。人気のトピックの中から興味のあるものを選ぶか、独自のトピックやニュースメディアを入力することができる。検索したときに表示されるトピックスのライブラリはかなりの規模だ。筆者が気になったのは、執筆者や場所の名前がはっきりしないことくらいだ。特定のソースからのコンテンツフィードを購読することもできる。
Waviiは強力なセマンティックテクノロジをベースとしており、実際のところ、世代は離れているものの、言語学者Noam Chomsky氏の直系にあたる。Aoun氏によれば、同氏の父であるJoseph Aoun氏は「Noam Chomsky氏の大学院生」で、自身も言語学の教授だった(後にノースイースタン大学の学長になっている)という。
Waviiのニュースの見せ方は人を引きつけるものがある。もちろん、Waviiは完ぺきではないし、また残念なことに、ニュースをユーザーの代わりに選別する製品のカテゴリーでは、収集し損なうニュースが少しでもあれば、日常的な使い勝手に大きく影響してしまう。筆者が心配するのは、設定をきちんとしなかったり、興味のあるニュースをクリックしてサービスを調整する時間を割かなかったりすると、主要ニュースを見落としかねないことだ。しかし、業界で重要な人々をフォローすれば(現在Twitterでしているように)、重要なニュースは届くはずだ。
筆者はWaviiのウェブ版を数日間使ってみた。非常に良いサイトで、自分のためにどんな記事が選ばれているのかを確認するためだけに何度もサイトを訪問する気になるほどだ。ニュースの全体像の提示がまだ満足のいくものではないので、Techmemeなどのほかのフィードリーダを使うのをやめられるほどではないが、Waviiには可能性がある。特定の企業や問題をモニターするためなら、Waviiは「Google」の電子メールアラートよりはるかに優れている。
Waviiのテクノロジは、モバイルユーザーにとっては特に役立つだろう。モバイルユーザーには、時間と画面スペースがより貴重だ。Waviiは、サービス公開と同時に「iPhone」版が利用可能になっている。
Waviiの諸要素の中で最も弱いのは売り上げについての構想だ。Aoun氏は、提携や「非常に的を絞った広告」で収入を上げるとしている。このテクノロジが徐々に成長し、うまく機能することがわかれば、メインストリームのサービスになる前にメディア企業によって買収される可能性の方が高い。CNNがニュースアグリゲーターのZiteを買収した理由を思い出してみよう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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