Nest Labsは米国時間4月12日、Honeywellが特許ポートフォリオを利用して革新を妨げているとして、Nestのサーモスタット製品について特許侵害訴訟を起こしたHoneywellへの反撃に出た。
Nest Labsはまた、今後何年にもわたるHoneywellとの法廷闘争に備え、Appleで特許に関する主席顧問を務めたRichard Lutton氏を雇った。
Appleで成功を収めた元エンジニアが創設したNest Labsは、2011年に「Nest Learning Thermostat」を249ドルで発売した。同製品はデザインと自動温度調節機能が大好評で、すぐに完売となった。
Honeywellは2月に、適用範囲が広いと思われる特許のいくつかをNest Labsが侵害したとして訴訟を起こした。同社はNest Learning Thermostatを販売するBest Buyも提訴している。
Honeywellの訴えに対しNest Labsは、ミネソタ州の米連邦地方裁判所に12日に提出した公式回答の中で、Honeywellの特許は「どうしようもないほどに効力がない」と主張している。
Honeywellはこの訴訟で、サーモスタットの配線から電源を得る技術、完全な文の形でユーザーに情報を提示する機能、遠隔操作による温度設定など、高性能サーモスタットの基本的な機能と思われる技術の特許を保有していると主張している。
Nest Learning Thermostatにこうした機能を搭載しているNest Labsは、Honeywellの特許は無効で、期限が切れているか、特許に値しないと主張している。全体として、新興企業のNest LabsはHoneywellを、ライバルの市場参入防止に熱心なサーモスタット分野の大手メーカーと位置づけようとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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