グーグルは「愛される価値がある」--ペイジCEO、就任1年目を振り返る

Charles Cooper (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2012年04月06日 13時58分

 Larry Page氏はGoogleの最高経営責任者(CEO)に就任してから1周年を迎え、この1年を振り返った--Googleは「愛される価値がある会社」だと総括した。

 また、Page氏は、Googleが上場したときに明らかにした「Do No Evil」(邪悪なことをするな)というモットーに触れ、Googleは「邪悪なことをしなくても収益を上げることが可能だと常に信じている」と語った。しかし同時に、このフレーズを掲げることは、単にスローガンを会社の目標にするよりも難しいことも認めた。


提供:Chris Matyszczyk/CNET

 Page氏は自ら執筆した「2012 Update from the CEO」で、Googleは「ほとんどの大企業はあまり愛されていない」ことなどから、その目標の難しさを認識したと記している。

 われわれは幸運にもユーザーとの間で非常にダイレクトな関係を持つことができ、それが正しいことを行う原動力となっている。魔法の瞬間を作り出すたびに--写真を使ってGoogleでイメージ検索する機能など--ユーザーは喜んでくれる。しかし、製品が機能しなかったり、われわれがミスをしたりすると、ユーザーは簡単にどこかへ行ってしまう。1回のクリックで競合他社を選べるからだ。

 ユーザーは電子メールや文書などのデータをGoogleのシステムに保存するとき、Googleに大きな信頼を置いている。われわれにはその情報を管理する責務がある。情報への不正アクセスの防止に役立つ2段階の認証と暗号化など、われわれがユーザーのためにセキュリティや関連ツールに多くの投資をしているのはそのためだ。最近行ったプライバシーポリシーの変更は大きな反響を呼んだ。しかし、この変更を行うことで、より優れた直感的な体験をGoogle全体で作り出すことができる--われわれが2012年に最も重要視している点だ。

 また、Page氏は、Googleが技術の変遷をときどきつかみ損なうことも認めた。

・・・われわれは、すべてを正しく行えるとは限らないこと--そして、最近行った外観の更新のように、ユーザーが(後で気に入るにしても)最初は変更に戸惑う可能性があることを認識している。しかし、われわれは静止した業界にいるのではなく、技術の変化があまりにも速いため、変革を繰り返し行う必要がある。もちろん間違いを犯したときはそれをできるだけ早く直し、問題の再発を防ぐために仕事の仕方をかえなければならない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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