消費者向け雑誌Consumer Reports(CR)は米国時間4月2日に発表したレポートにおいて、Appleの新しい「iPad」が競合製品を抑えて最高の評価を獲得したことを明らかにした。
新しいiPadは、その5メガピクセルカメラ、バッテリ持続時間、Verizon Wirelessによる4G対応エリアについて高く評価された。しかし、最も高く評価されたのは、その高解像度画面である。
CRは、「Retina Display」の細部と色における精度を挙げて、同画面は「卓越性に対する新しい基準を確立」し、タブレットにおいて「これまで見た中で最高」であると述べた。同誌によると、具体的には、「iPad 2」よりも色飽和度が高く、より自然かつあたたかみのある色が再現されているという。そのため、タブレットにおいてディスプレイ品質で卓越した評価を得るのは新しいiPadのみとなり、各種競合タブレットの評価を押し下げる結果となった。
短所としては、新しいディスプレイ上では、解像度の低い画面向けに設計されたアプリケーションの「欠点」が強調されるとCRは述べた。例の1つとして、ある電子雑誌を新しいiPad上で表示すると、iPad 2で表示した場合よりもテキストの質が低く見える。したがってパブリッシャーらは、アプリケーションのサイズやダウンロード時間を大幅に増加させることなく、新しいディスプレイが生かされるようにアプリケーションを調整する方法を見出す必要に迫られる。
しかし全般的には、同ディスプレイが「重要な新機能」であることに変わりなく、より多くのコンテンツが解像度の高いこの画面に対応することをCRは期待している。
報告されていた新しいiPadの熱問題については、CRは米CNET独自の調査結果と同様に、ほとんど懸念材料にはならないと結論付けた。同誌のテストによると、新iPadは特定の部分において、iPad 2よりも高温になったという。しかし、高温になるのは、グラフィックスを多用するゲームを画面の輝度を最大限に上げた状態でプレイするなど、特定の場合のみだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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