Operaは、「WebGL」ハードウェアアクセラレーションを「Opera Mobile」から「Android」版「Opera Mini 7」に移植した。Android版Opera Mini 7は2月にスペインのバルセロナで開催されたMobile World Congressで、初めて披露された。
Android版Opera Mini 7ではハードウェアアクセラレーションによって「Turbo」と呼ばれる圧縮ブラウジング機能が向上している。また、「Speed Dial」のランディングページに9個以上のウェブサイトを表示できるようになった。
フィーチャーフォン向けOpera Mini 7に搭載される新しいホーム画面は含まれない。この新ホーム画面は、機能の少ない携帯電話を所有する人々にインタラクティブなソーシャルネットワーキングをもたらす。
Operaのモバイル担当プロダクトマネージャーであるPhillip Gronvold氏が、Mobile World Congressの前に米CNETに述べたところによると、データを圧縮するOpera MiniのTurbo機能が実装されていることで、同ブラウザは、データ制限を含むプランで契約している人々にとって重要な選択肢になるという。また、Turboは帯域幅の大幅な節約と引き替えにウェブサイトの安定性を犠牲にする(データ量が最大90%圧縮される場合もある)ので、Turboの動作はOperaのバージョンによって若干異なる、ともGronvold氏は述べている。
その一方で、「Opera 12」の開発も進んでいる。新たに、ウェブサイト間や、ウェブサイトとデスクトップの間でアイテムをドラッグできるようにするHTML5の「Drag and Drop」のサポートが追加された。「CSS3 Animations」もOpera 12に追加され、「CSS3 Transitions」のサポートが強化された。
プラグインのプロセス分離機能(out-of-process plug-ins:OOPP)も、同ブラウザのこの開発者向けビルドに追加された。「Google Chrome」と「Firefox」ではしばらく前から実装されているOOPPは、プラグインのクラッシュがブラウザ全体をクラッシュさせるのを防ぐ。Operaはこのアップデートを発表したブログ投稿の中で、OOPPは32ビットのプラグインを64ビットのブラウザで動作させる機能も搭載する見通しだと述べたが、それを実現する方法については明言を避けた。
最後になるが、Operaの「Mac」インストーラは今後、包括的なものになる予定だ。つまり、ユーザーが32ビットのMacを実行している場合以外は、64ビットが自動的にデフォルトになる。Operaは今後、Mac向けのスタンドアロンの32ビット版を作成しない。おそらく、数年前からすべての新型Macが64ビットになっていることが、その理由だろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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