GALAXY Noteの特長は大画面だけではない。NTTドコモのXiサービス(LTE)による高速通信に対応していることも特長だ。テザリングでPCやタブレットなどのネット接続も可能だ。そして、Xiでは下り最大75Mbpsの高速通信ができることが特長だが、料金面でのメリットもある。
現時点でのXiエリアは決して広くないが、Xi契約にすることでXiエリア外ではFOMAと同等の通信となるためエリア面で不利はない。しかもFOMAエリアでもXiの通信料金が適用され、テザリングを使ってもパケット料金が高くならないほか、現在キャンペーンのためFOMAよりも安く利用できる。音声通話でもNTTドコモ同士の通話なら定額となるオプションも用意されている。
また、ワンセグによる地上デジタル放送のテレビ受信も可能となっている。解像度の粗いワンセグなので画面の高い解像度を生かせないのは残念だが、5.3型の大きな画面となり、気楽に見ることができる。
そのほかの機能では、NFCに対応した。非接触通信の国際規格で、世界で使える“おサイフケータイ”としての進化が期待されるが、現在のおサイフケータイのサービスの仕組みをそのまま使うことできず、NFC用のサービスはないに等しい状況。今後のNFC搭載機種の普及が待ち遠しい。
そして、これらの多機能ぶりを支えるのは1.5GHz駆動のデュアルコアCPU。現在のAndroidスマートフォンの中でもトップクラスの高い動作周波数で、操作はとても軽快だ。操作がもたつくこともなかった。
通常よりも大画面&高速なスマートフォンというだけではない。“ノート”の名前が付いているとおり、S Penと呼ぶスタイラスペンが付属して手書き機能が充実している点もGALAXY Noteの特長だ。
ペンは本体の下側に収納され、引き出して使用する。ペンには押しボタンスイッチがついており、押しながら操作すると機能を呼び出すことができる。例えば、ボタンを押しながら画面を2回タッチすると手書きメモソフトが起動する。
文字認識も可能で、認識性能が人気のアプリ「7notes with mazec」をプリインストール、走り書きの文字でもかなり正確に認識してくれた。日本語だけでなくアルファベットも認識可能。ひとまず手書きメモとしておき、後から認識させてテキストデータに変換することも可能となっている。
また、ペンを使うことでウェブブラウザのリンク先をタッチする際も、タッチ先を特定しやすくなる。今までならピンチインして拡大してタッチしていたものが、そのままタッチできるため、操作がしやすくなる。
そして、嬉しいのがノートとして使うための蓋付きケースも付属していること。裏蓋ごと交換するタイプだが、画面をしっかり覆ってくれる。
また、細かい点であるが、GALAXY Noteは本体の大きさに反してSIMカードは小さいサイズのドコモminiUIMカードを使用する。標準的な大きさのSIMを使っている場合は、SIMカードを交換しなければならないことは覚えておきたい。
GALAXY Noteは、今までのスマートフォンの画面が見えにくく、かといってタブレットは大きくて持ち歩きたくないと思う人には最適な選択肢だろう。片手では扱えないビッグサイズだが、大画面の見やすさは他にない魅力である。
今までのスマートフォンに不満がなくても、大きな画面と1280×800ドットの解像度に満足できるはずで、しかも有機ELパネルによるコントラストの高い発色によって、大きさに増して画面が見やすくなっている。しかもタブレットよりも大幅に軽い重量も見逃せない。
まずは店頭などで実物を見て、5.3インチという大画面と、その大きさを生かした操作性、そして、文字認識や手書きメモの作成もできる点などをぜひ確認してほしいスマートフォンである。
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