KDDIは3月14日、スターアップやエンジニアを対象としたインキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo(∞ Labo)」第2期参加チームのプレゼンテーションを実施した。
∞ Laboは、KDDIが2011年に立ち上げたインキュベーションプログラム。設立3年以内、最大3人の5チームを選抜し、オフィス環境やネットワーク、スマートフォン関連の情報、端末などを3カ月間提供し、サービスを開発するというもの。
2011年8月から実施された第1期のプログラムには、「giftee」運営のgifteeや「ソーシャルランチ」運営のシンクランチなど5チームが選出。前述の2社については、KDDIから出資も行われた。第2期2011年12月より募集を開始し、社外の4チームと、KDDIグループから2チームの計6チームのプログラム参加が決定している。各チームの概要は次の通り。
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エウレカ:Peepapp(仮)
友人の持つスマートフォンアプリの情報を友人と共有できるスマートフォンアプリ。すでにリリース済みだが、今後は「mikke」の名称に変更し、サービスをリニューアルするとしている。
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Connehito:Creatty
クリエイティブ作品をオンラインギャラリーで公開できるサービス。将来的にはCtoCマーケットプレイスの提供も検討する。
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U-NOTE:U-NOTE
同じ授業を受けているクラスメートらとともに、ノートを共有し、作成していくサービス。友人のノートの内容をシェアするだけでなく、「誰のノートが有用であり、シェアされているか」によって、foursquareのMayorのような評価の仕組みを導入する。
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Team22:スキコレ!
Twitterへ投稿したInstagramやYouTubeなど各種サービスの情報を分析し、写真や動画、書籍などのお気に入りをコレクションできるサービス。
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KDDI研究所:しゃべロボ19(仮)
KDDI研究所が持つAndroid音声合成エンジン「N2 TTS」を利用したコミュニケーションサービスを開発する。詳細は明らかにされなかったが、育成要素を入れ、キャラクターがロボットの音声から人間の音声へ成長するという要素を入れる予定。
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7本木チーム:ドロコミ(仮)
KDDIの若手社員3名で構成されたチーム。手書きの絵を使ったスマートフォン向けコミュニケーションサービスを提供する予定。
KDDI新規事業統括本部 KDDI ∞ Labo ラボ長の塚田俊文氏は、今回のチームについて、「先進性や新規性などをもとに応募者を5段階評価して選抜した」と説明。また、社内からの参加については、「KDDIはどうしても『堅い』と思われる会社。また同時に社外に開発を出すケースも多い。Googleの20%ルールではないが、一生懸命なスタートアップに触れつつ、きっかけがあれば自分たちもサービスを世に出したいと考えている」と語った。

「KDDI ∞ Labo」2期メンバーとそのメンターら。後列中央がKDDI ∞ Labo ラボ長の塚田俊文氏