セミナーと一口に言っても、数人を対象にした小規模のものから、数百人を対象にした大規模なものまで形態はさまざまだ。また、受講者が社内の人間である場合から、不特定多数の初めて会う人の場合まで、これもまた千差万別。しかし、セミナーを作る際に念頭に置くべき基本的な考え方は、あらゆる規模のセミナーに共通するといえる。
「『顧客を獲得できるセミナーづくり』7つの法則」(出版:東洋経済新報)ではその基本を押さえながらも、次の段階の売り上げにつながるような、実りあるセミナー作りのノウハウを披露している。そのため、社内で行うセミナーと、一般的なセミナーの両方の企画者に役立つ構成となっている。
何度かセミナーに参加したことがあれば、その場で満足するか不満を覚えるかして1回で終わってしまう場合と、何度も続けて通いたくなったり、講師が奨めていたものを買いたくなったりする場合があることは、お分かりいただけるだろう。それはなぜだったのか、本書を読むとよく理解できる。
2600回ものセミナー経験のある著者ならではの創意工夫が、これまた巧みに技を交えて書かれている。この手のノウハウは、自分で試行錯誤して体得することはかなり大変だろう。特に、セミナーを開催しても今ひとつ営業効果が上がらないと感じている講師には、お勧めの一冊だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス