あるプロジェクトに何カ月もの間(あるいは何年もの間)取り組んでいたら、ある日新しい従業員が入ってきて、これまでの自分の仕事が全部無駄に見えてしまうような素晴らしい方法を提案した、といった経験はあるだろうか?こんなとき、あなたやチームの他のメンバーは、同じことを思い付けなかったことで、自分をバカだと感じるはずだ。
知性や創造性、社会的影響力や記憶力の面で、自分よりも明らかに優れている人には、恐怖を感じてしまいがちだ。たとえ自分が優れた人材だとしても、自分が持っているのとは違う、特別な才能を持つ部下がいるかもしれない。
自分のチームに優秀な人材がいることには良い点もあるが、彼らは必ずしも管理しやすいとは限らない。特定の分野や精神過程で明らかに並外れた能力を持つ人は、型破りであったり、論争を好んだり、寛容でなかったり、融通が利かなかったり、しゃくに障る態度を取ったりして、能力が十分認められなかったり、効果的にチームに統合されなかったりする場合がある。
Harvard Business Reviewに掲載されたDiane L. Coutu氏の「Genius at Work(職場における天才)」記事によれば、「天才と一緒に仕事をすること、そして天才を管理することは、まさに21世紀の容赦のない競争環境を生き残ろうとする企業が学ばなくてはならないことだ」という。
ところが、優秀なスタッフがその並外れた能力を生かして貢献できる環境を作ることは、一般的な会社の職場では非常に難しい場合がある。
これは高性能なエンジンを積んだ、標準モデルの車を運転しようとするのに似ているかも知れないが、天才を擁するチームを監督しようとすると、独特のジレンマが立ちふさがる。例えば、次のようなことだ。
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