Isisのモバイル決済システムが普及するためには、これに出資する大手移動体通信事業者がいくつか契約を取り付ける必要のあることがはっきりしてきた。
AT&T Mobility、T-Mobile USA、Verizon WirelessのジョイントベンチャーであるIsisは米国時間3月5日、 VeriFone、Ingenico、ViVOtech、およびEquinox Paymentsと契約を締結したと発表した。これらの企業は、近距離無線通信(NFC)に対応した「Isis Mobile Commerce Application」を自社の既存および今後の製品に採用する。例えばVeriFoneは、自社の決済システムにIsisを組み込む予定だ。Ingenicoはこの日、自社の「Telium」支払端末にIsisのNFC対応決済システムを統合したことを明らかにしている。
Isisは、検索大手Googleが2011年に発表したモバイル決済ソリューション「Google Wallet」に対抗して、移動体通信事業の大手3社が打ち出した決済システムだ。スマートフォンからの支払いを可能にするIsisは、市場に出るのに時間がかかっていると批判されてきたが、BarclayCard、CapitalOne、Chaseとの提携を発表するなど、2週間ほど前からいくつか進展を見せている。
現在のところ、Isisはモバイル利用者にまだ提供されていない。同社のウェブサイトによると、2012年夏からAT&T、Verizon、T-Mobileの顧客向けにモバイル決済サービスを提供開始する予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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