「Google Wallet」、クーポン利用や報酬ポイント獲得が可能に

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年10月18日 09時22分

 Googleは米国時間10月17日、同社のモバイル決済サービスに一連の新機能を追加した。同社は、これによって早期利用者数が増加することを期待している。

販売者名、支払金額、支払日時など、各決済の詳細情報を表示するようになったGoogle Wallet
販売者名、支払金額、支払日時など、各決済の詳細情報を表示するようになったGoogle Wallet
提供:Google

 「Google Wallet」対応スマートフォンを使用することで、クーポンの利用や報酬ポイントの獲得が可能となった。同社はこれを「SingleTap」エクスペリエンスと呼んでいる。

 今回の新機能は、2011年夏にリリースされたGoogle Walletに対する初めての大きな機能拡張である。Google Walletは、ドラッグストア、小売店、タクシー、一部の駅に設置された特殊な決済端末にスマートフォンをかざすことによって、商品やサービスの代金を支払うことを可能にする。

 Googleは、モバイル決済の進化における先駆的かつ支配的な地位の確立を目指して、Google Walletを積極的に推進してきた。しかし、同サービスは、Sprint Nextelのスマートフォンである「Nexus S」に限定されている。

 Google Walletリリース当初は、電話をタップすることによって決済する機能が提供されていた。しかし今回の機能拡張によって、電話とPOS端末とで双方向通信が可能となり、小売業者はクーポンや報酬ポイントなどの情報を電話に返送できるようになる。

 この双方向通信は、Googleが同プロジェクトで利益を得るための鍵である。同社は、モバイル決済サービスについては課金しないが、「Google Offers」プログラムによって利益を得る計画である。Google Offersは、小売業者がGoogleに料金を支払い、購買傾向や嗜好に基づくターゲットを絞った広告やサービスを個人向けに配信してもらうプログラムである。端末を介したクーポン提供は、それを実現するための手段である。

 Googleによると、Walletには現在、同プログラム専用の「Featured offers」というセクションが設けられているという。

 また同社は、販売者名、場所、支払金額、支払日時など、各決済の詳細情報も追加した。

 American Eagle Outfitters(2011年5月の最初のデモに登場)、Foot Locker、Macy's、Toys "R" Usなどを含むいくつかの小売パートナーが、拡張された同プログラムに参加していると同社は述べた。

支払い端末にかざしたGoogle Wallet搭載のSprint Nexus S
支払い端末にかざしたGoogle Wallet搭載のSprint Nexus S
提供:Marguerite Reardon/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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