Appleの「iPhone」に搭載されているボイスメールシステムが訴訟の対象になった。このシステムがソフトウェア特許を侵害していると、ある企業が主張している。
ペンシルベニア州に本拠を置くBrandywine Communications Technologiesは米国時間2月21日、フロリダ州米連邦地方裁判所でAppleを提訴した。この新たな訴訟では、Appleが音声技術に関するBrandywineの特許2件を侵害していると訴えている。
GigaOMが2月22日に取り上げた訴状では、Appleは米国特許番号5719992と米国特許番号6236717を侵害しており、このどちらも「音声およびデータ同時留守番電話」を対象にしているという。Brandywineは、Appleに対して前者の特許についての書簡を送った「2011年12月13日以降」、Appleはその特許に関する認識があったと主張している。
Appleの広報担当者であるKristin Huguet氏は、この訴訟についてのコメントを控えた。
この特許そのものは、「音声留守番電話およびパーソナルコンピュータ上に個々に存在するボイスメッセージとデータメッセージのストレージを連携させる」ものだという。この特許の要約で発明者は、これによって人々が自分のメッセージを電子メールのように検索できるようになると主張している。
この訴訟は、初代から第4世代までのiPhoneを対象としているが、「iPhone 4S」の発表と発売から約4カ月後の提訴にもかかわらず、それについては言及していない。不思議なことに、Appleが世代数の数え上げで名前を付けるようになったのは第4世代からだったにもかかわらず、この訴訟では、対象のデバイスが「iPhone 4」「iPhone 3」「iPhone 2」「iPhone 1」としてリスト化されている。さらにおかしいのは「iPad 1」「iPad 2」が含まれていることで、これらの製品には電話機能アプリは搭載されておらず、従ってボイスメールソフトウェアもない。
Brandywineは、訴訟の中で損害賠償を求めているが、最近のほかの特許訴訟で要求しているような、差し止め命令(特許を侵害しているデバイスの販売を禁止する)を求めてはいない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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