日経BP社は2月22日、企業のソーシャルメディアの活用度をランキング化した「ソーシャル活用売上ランキング」を発表した。
調査では、Facebookファン数とTwitterフォロワー数の合計値が高い企業とブランド(ネット専業企業などは除く)を調査対象として抽出。ソーシャルメディアのファン数やフォロワー数、活性度合から、どの程度顧客にリーチできているかを示す数値「リーチスコア」を算出した。
こうした企業からの働きかけに呼応して、消費者の行動が商品購入やサービス利用へと実際に変化したかを把握するアンケート調査も実施して「消費行動スコア」を算出。リーチスコアと消費行動スコアを統合し偏差値化したものを「総合スコア」として、総合スコア上位20位までをランキングにまとめた。
総合スコア81.0で1位となったのは、ユニクロだった。既存のブランド力に加え、Facebookとの連動企画で、店頭で位置情報登録すると、その場で最大2000円の割引クーポンが当たるキャンペーンを実施。20万人超を店舗に誘導し、売り上げにつなげた。2位は75.6でローソン、3位は75.2で無印良品が続く結果となった。
業界別にみると、総合9位の日本サブウェイを筆頭に、マクドナルド(10位)、モスバーガー(11位)、ケンタッキーフライドチキン(15位)と20位内に4社をランクインさせたファストフードが最多。日本サブウェイは、女性の消費行動スコアが全業種の中でも4位と高く、総合スコアで業界トップとなった。
コンビニエンスストアからも3社がランクインし、ローソン以外にもファミリーマート(18位)、セブン-イレブン(20位)が入った。売上高トップのセブン-イレブンが今回の調査では業界内3番手となったのは、リーチスコアが他2社より大幅に低いことが要因となっている。
消費者と接する機会の多いこの2業界は、各社ともにソーシャルメディア活用に積極的で、消費者へのリーチを広げながら、それを来店や購買へとうまく循環させているとみられる。
アンケート調査は2011年12月28日~2012年1月17日に日経BPコンサルティングのインターネット調査システム「AIDA」を使って実施された。有効回答数は1万5164人。
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