GALAXY SII WiMAXの機能のうち、もっと注目されてもよい新機能がNFCへの対応だ。おサイフケータイのような機能……といえばわかりやすいが、商用サービスを発表しているものの、すでに普及してしているFeliCaによるおサイフケータイのように電車に乗れたり、買い物ができたりするのはまだ先の話になるだろう。
その代わりNFCは国際規格。FeliCaのように国内専用機に搭載される機能とは異なり、グローバル機種のスマートフォンなどに多く搭載される可能性がある。Androidの新バージョンでは近づけた端末同士で情報を交換する「Android Beam」という機能があり、NFC搭載端末が世界中に普及していけば、買い物や電車に乗るだけではないNFCの楽しみも増えていくことだろう。
また、GALAXY SIIシリーズの特長として、処理が早くて高性能という点も忘れてはならない。WiMAXという高速通信機能を持っているが、本体の処理速度が遅くてはその意味もなくなってくる。
先程のスピードテストのついでに、光ファイバを使った回線に無線LANで接続、その速度を測ってみた。同じAndroid 2.3を搭載、GALAXY SII WiMAXでは下りの速度は31Mbps。他の1GHzクラスのシングルコアCPU搭載機では約12Mbpsだった。
これは何を意味するかというと、GALAXY SII WiMAXは通信関係の性能が高く、処理のボトルネックが少ないということでもある。WiMAXは規格上、前項目で実測した4.8Mbpsよりも早い速度が出る可能性があるが、比較した1GHzクラスのスマートフォンではその速度が活かせない可能性がある。
その点、GALAXY SII WiMAXなら、WiMAXの電波状況改善や上流回線の最適化により、もっと早い速度が出た場合でも端末が追いつかなくなることがないと思われる。
GALAXY SII WiMAXは、高速回線に単純に対応するだけでなく、その高速回線に余裕を持って対応できるパフォーマンスを持っているのである。
回線関係でもうひとつ注目したいのは、スマートフォンでは数少ないIEEE 802.11aである無線LANの5GHz帯に対応していること。国内の法令では屋内利用に限定されるが、利用者数が圧倒的に少ないため、混信などによる速度低下がない。
特におすすめなのが、ノートパソコンやビデオ伝送などのために無線LANが5GHz帯だけで統一されている家。スマートフォンのためだけに2.4GHz帯を使いはじめる必要がないのもGALAXY SII WiMAXを選ぶメリットとなる。
今まで出ていたNTTドコモのGALAXY SIIシリーズと違って、大画面、高解像度画面の採用など、若干毛色が異なるauのGALAXY SII WiMAX。他にもGALAXY SIIシリーズで共通していた、ボディの上下に渡るラウンド形状もなく、上から下までまっすぐだ。
人によっては他のGALAXY SIIシリーズとの違いが気になるかもしれないが、大画面、高解像度、そしてWiMAXへの対応など、それを補って余りあるメリットもある。
現時点で、とにかく高速で高性能なスマートフォンが欲しく、しかもテザリングも使いたいというなら、GALAXY SII WiMAXは最良の選択のひとつであることは間違いないだろう。
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