Apple TVの未来:Cook氏は、Appleが将来的にテレビを提供する考えがあるかという質問には答えず、代わりに同社のセットトップボックスの成功に焦点を絞った。同社は直近の四半期に「Apple TV」を140万台販売しており、2011年の総販売台数は「300万台弱」に達したとしている。
しかしCook氏は1つ興味深いことを言っている。その売り上げにもかかわらず(AppleはApple TVを「趣味」と見なしている)、同社は「そこには何かがあると考えて」いて、「本格的なカテゴリとなるために、より中心的な市場に進出できる何かを必要としている」という。
「Siri」と「iCloud」:SiriとiCloudの将来的な重要性についての質問では、Cook氏は両方のサービスについて、「重要」であり、「自分の孫に重大な節目であったと後になって語る製品」だと述べた。
Cook氏は2012年1月に行った主張をくり返し、iCloudが同社の「次の10年に向けた戦略」であり、モバイル端末間のデータ同期の問題を解決するものだと述べた。
Siriについては、まだベータ段階の製品だが、自分は既にSiriなしでは暮らせないと感じていると述べた。その上で、Siriを同社のユーザーインターフェースの変化になぞらえた。その変化は、トラックパッド上のマルチタッチからiPhoneへ、そして、iPadへと続いている。
Appleの文化:Cook氏は、Appleの「独特」で「独創的な」文化が「徐々に失われていくのを傍観するつもりはない」と述べた。
「Steveがわれわれ全員に長年厳しく言い続けたのは、Appleは優れた製品を中心とするべきであり、あれこれと手を広げてどれもうまくいかないよりも、いくつかの製品に極限まで集中すべきだということだ。だからわたしは、Appleのあらゆる製品に期待される卓越性を保つことと同様に、そういったことを重視している」(Cook氏)
Cook氏は、人々がAppleの製品を使っているのを見かけたときほど「ワクワクすることはない」と付け加えた。「こういった出来事は、わたしの生活に喜びをもたらしてくれる。それに代わるものはない」(Cook氏)
2月23日には、Appleの年次株主総会が開催され、Cook氏はその場で再び、今度は出席した個人投資家からの質問に答えることになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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