総務省は2月15日、通信障害が相次いでいるKDDIに対して事故の再発防止策などを求めて行政指導することを固め午後にも正式に発表する。2011年4月以降に発生した5件(4月30日、11月2日、1月25日、2月9日、2月11日)の事故を問題視し、再発防止策を3月30日までに報告させる。
KDDIは、電源設備の故障により2月11日の20時35分から23時59分までの約3時間半にわたり、EZwebのメール送受信が利用しづらい通信障害が発生した。最大で615万人に影響があり、これは2003年8月に発生したメール障害(1279万人に影響)に次ぐ規模だった。KDDIは1月25日と2月9日にも設備故障による通信障害を起こしている。
通信障害はNTTドコモでも相次いでおり、1月26日には総務省が同社を行政指導しており、今後の取り組みを3月30日までに報告するようになっている。
◇総務省が指導
総務省が相次ぐ通信事故でNTTドコモを指導--電通法の違反も
◇相次ぐ通信障害
auメール障害の影響は615万人--過去2番目の規模
auメール送受信が障害--2月11日夜に約3時間半で復旧
OCNでシステム不具合--他人のパスワード変更可能に
KDDI、2月9日夕方に通信障害--最大130万人に影響
auフェムトセルが全国で利用できない障害--約2時間で回復
KDDI、1月25日深夜に都内で通信障害--26日午前3時に回復
OCNで通信障害--海外向け通信がつながりにくい状態に
ドコモ、25日朝から都内で通信障害--午後1時に回復
ドコモ障害の原因は新パケット交換機の処理能力オーバー--最大252万人に影響
「見極めが甘かった」と通信障害でドコモが謝罪--改めて社長から説明も
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