「Windows 8」タブレットの「iPad」対抗馬としての可能性 - (page 2)

Brooke Crothers (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年02月15日 07時30分

 デフォルトのAndroidブラウザでは、非常に基本的な作業の実行がうまくいかないことが多々ある。例えば、ウェブページを高速でレンダリングしたり、一部サイト上でモバイルウェブページを開いたり(デフォルトで「デスクトップ」向けウェブページを強制的に開くようにブラウザを設定すると改善されるようだ)といったことだ。「Opera Mobile」などのほかのブラウザは高速だが、別の欠点がある。ささいな問題のようだが、筆者のようにウェブを頻繁に利用する人間にとっては、決してそうではない(さらに欠点を挙げることもできるが、それは別の投稿で取り上げるべき問題だ)。

 筆者は愚痴をこぼしているだけかもしれないが、次のような不満がある。まず、iPadではこれらの問題が発生しない。また、製品サポートについて、Appleがきめ細かく取り組んでいるのに対して、MotorolaやVerizonは重点を置いていないのではないかという不安を筆者は抱いている。さらに、Androidのアップグレードに対するGoogleの極めて分断化されたアプローチは(筆者のXyBoardがいつ「Android 4.0」をインストールできるようになるのかは誰にも分からない)、事態を悪化させるだけだ。

 Microsoftのブランドとスムーズなユーザー体験の組み合わせは、iPadの優れた代替品を提供できるかもしれない:ここに、Microsoftが事態を好転させるチャンスがある。例えば、HPがWindows 8タブレットでスムーズな(AppleにあってAndroidにないものを包括的に表す言葉だ)体験を実現し、さらに「Microsoft Office」の完全版と「Windows」ファイルシステムへのアクセスを提供できれば、消費者はiPadを検討するときに少し立ち止まるようになるだろう。

 そして、Microsoftは同社の最も強力な武器(Office)を使って、タブレットをより創造と生産に適したデバイスに変えることができる。iPad(さらに言えば、ほかのあらゆるタブレット)の体験は、依然としておおむね受動的なものだ。

 統制も必要になる。Microsoftはさまざまなブランド間で比較的安定したユーザー体験を維持することに関して、豊富な経験を持っている。実際のところ、スムーズな体験を確実に実現するとなれば、ある程度強引で独裁的な管理もマイナスにはならない(Appleが頭に浮かぶ)。

 未来のことは誰にも分からない。MicrosoftはiPadの長い行列から消費者を奪いながら、9インチの次世代「Kindle Fire」の購入を考えている人々までも引き寄せるかもしれない。

 ただし、適切な価格であることが条件だ。言うまでもないことだが、もしWindows 8タブレットの価格がiPadに対抗できるものでなければ、すべては夢物語に終わる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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