Googleは米国時間2月8日、「Google Chrome 17」をリリースした。ダウンロードをより安全にするとともに、サイトの読み込みが高速化されている。
「Windows」「Mac」、Linux、「Chrome Frame」向けのChrome 17安定版には、多数の新しい拡張APIとセキュリティ修正が含まれている。
Chrome 17の新しいセーフブラウジング技術では、ウェブサイトに加えてダウンロードをスキャンし、既知のマルウェアファイルを検出するとともに、Windows向けのexeおよびmsiインストールファイルを解析する。このスキャンに、そのほかのWindows向けファイルやMac、Linuxのインストーラが今後含まれるかどうかは明らかにされていない。ファイルがホワイトリストと一致せず、悪意があると疑われる場合、ChromeはそのファイルをGoogleの検索インデックスと照らし合わせて、ダウンロード元のサイトが既知の不正なダウンロードを多数ホストしているかどうかを調べる。ダウンロードが安全ではないと判定された場合、Chromeは赤い警告ページを表示する。
またChromeの開発者はスピードに常に注力している。バージョン17では、サイトのプリキャッシュ機能が「Omnibox」ロケーションバーに拡張されている。Settingsでプリキャッシュ機能を有効にしておけば、訪れる可能性の高いサイトのURLをオートコンプリート機能で表示し、その最初のサイトを事前に読み込んでおくという。そのサイトをユーザーが開けば、すぐにページが表示される。
Chrome 17で明らかになったセキュリティ修正は多数あり、これには深刻度「Critical」が1件、深刻度「High」が8件含まれる。詳しくはChrome 17安定版の変更ログを確認されたい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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