テクノロジ系ニュースサイトの9to5Googleによると、Googleのヘッドアップディスプレイ(HUD)搭載メガネのプロトタイプが目撃されたという。そのメガネはOakleyの「THUMP」に似ているといわれており、それはつまり、ターミネーターが装着しそうな外観だということだ。
しかし、注目すべきなのはGoogleのメガネの外観だけではない。機能も「ターミネーター」3部作に登場するものに酷似している。
2011年12月、Googleが最先端技術を用いたメガネのプロトタイプを完成させようとしているといううわさが広まった。このメガネはウェアラブルなHUDとして知られ、Googleのクラウドベースの位置情報サービスにアクセスして、ユーザーの周辺情報を詳細に表示できるという。その後、この情報は拡張現実(AR)コンピュータディスプレイとして紹介されるようになった。
9to5Googleは、このメガネはそれらの機能をすべて備えた上に、さらに多くのことを実行できると報じている。報道によれば、このメガネは情報収集と写真撮影を行うためのフラッシュ付きの超小型前面カメラや、頭の傾きによってスクロールやクリック操作が可能なナビゲーションシステム、音声入力および出力用のI/O、そして1世代前の「Android」スマートフォンとほぼ同等のCPUとRAM、ストレージハードウェアを搭載するという。
過去の憶測には、メガネの両目部分にヘッドアップディスプレイが搭載されるというものもあった。しかし、9to5Googleの報道では、実際にはディスプレイは片方だけで、側面に取り付けられるとしている。また、ディスプレイにはデュアル3D設定が採用されると考えられていたが、それは事実ではないという。
ウェアラブル技術の普及は広がっており、GoogleのほかにもAppleやRecon Instruments、Motorolaなどがこの種の製品に取り組んでいる。
9to5Googleの報道によると、HUDディスプレイのようなGoogleのメガネは完成には程遠い段階で、それがどのように市場に出て販売されるのかも不明だという。ただし、Googleはベータパイロットプログラムとして、HUDメガネを社外の人々に提供することを検討するかもしれないといううわさもある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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