ビジネス系のファイルは過去の見積やプレゼン資料がRockDiskに保存してあれば、ダウンロードして活用することができる。商談中にiPadやパソコンにないファイルを呼び出せるので安心感も含めメリットはありそうだ。
マイサーバのファイル名の右側のボタンをタップするとiPhone/iPadにファイルをダウンロードすることができる。ダウンロードすれば回線がなくてもファイルを使用することができる。
たとえばあらかじめWi-Fi環境で動画をダウンロードし保存しておけば、動画を見ながら地下鉄で通勤するといったことも可能だ。3G環境でストリーミングでは視聴できなかった動画も、ダウンロードならジリジリと時間をかけて保存することができる。ダウンロードして保存したファイルはマイダウンロードで再生等が可能だ。
MyiSharing CloudSyncには撮影した写真や動画、録音したボイスメモをRockDiskにアップロードする機能も持っている。筆者自身はこれらの用途が思い浮かばないが、撮った(録った)端から自宅サーバへ次々とアップロードしたい方には便利な機能かもしれない。アップロード中は次の撮影ができなくなるので、動画など転送に時間がかかるファイルは後からアップロードした方がよさそうだ。
最後にPCでのリモートアクセスを検証してみよう。PCから外出先でアクセスするには、「myisharing.com」へアクセスする。スマートフォンの場合と同様にサーバ名、ユーザー名、パスワードを入力するとアクセス可能なフォルダが表示される。PCではエクセルファイルで拡張子が.xlsxも「ファイル拡張子が示す形式と異なります」とメッセージは出たがPCのエクセルで開くことができた。テキストファイルも改行がなくなったが、一応開くことができた。
PCからアップロードする場合は写真、動画、ボイスメモといった制約はなく、PC内のファイルを自由にアップロードすることができる。こちらは筆者でも使い道がありそうだ。
エクセルに関してはiPhone自体はメールに添付した.xlsxファイルを開くことができるので、myisharing.comでもエラーメッセージが出ていたことを考えるとMyiSharing CloudSyncが対応すればiPhoneでも開けるようになるだろう。それほどハードルの高くない問題だと思われるので改善を待とう。
最後にこのご時世なので消費電力を測定してみた。稼働時(アクセス時)は約13ワット、1時間で0.29円(1kWh=22円で換算)1カ月連続なら206円だ。スリープの設定を行いディスクの回転が停止すると4ワット、1時間で0.09円、1カ月連続なら63円となる。スリープ状態から立ち上がる時間は12秒くらいとなっている。
RockDiskの魅力はやはり価格だろう。今はHDDが高い時期だが、NASキットとしては魅力的だ。機能は何がしたいかで評価は分かれるが、家庭内のNASとしてだけでなく、スマートフォンで外部からアクセスしたい方には選択肢になるはずだ。
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