続いてスマートフォン、PCで外部からアクセスするための設定を行う。WebDAVサーバのタブを開き、新規作成でリモートアクセスのアカウントを作成する。ここでGuestアカウントを無効にしよう。デフォルトの設定のままだと他人からアクセス可能となってしまう。ここでも修正ボタンを押してアクセスするフォルダの設定をする。
最後にFTPサーバのところに文字コードの設定がある。FTPサーバを使用しない場合もJapanese Shift-JIS(cp932)にしておくとiTunesサーバの日本語の文字化けを防ぐことが可能だ。他にも細かな設定はあるが、取説を読めば基本となる設定はできるだろう。
RockDiskの設定は概ね完了したので必要なファイルの書き込みを行う。Windowsの場合は、「ファイル名を指定して実行」から「\\192.168.*.***(RockDiskのIPアドレス)」を入力すればフォルダが開く。DHCPでIPアドレスを設定している場合は最初に使用したNetToolで確認することが可能だ。
今回は音楽ファイル(mp3)、動画ファイル(mp4)のほか、画像ファイル(JPEG)、PDF、ワードファイル、エクセルファイル、パワーポイントファイルなどをテスト用にコピーを行った。
一通りの準備ができたのでスマートフォンからアクセスしてみよう。iPhoneの場合App Storeから「CloudSync」で検索しすると、「MyiSharing CloudSync」と「CloudSync」が見つかる(どちらも無料)。「CloudSync」は英語版、おそらく元メーカーのオリジナルで、基本的には同じように動作する。RockDisk内のファイル名などは日本語で表示される。
日本語版の「MyiSharing CloudSync」をインストールし起動、サーバ名(設定したホスト名)を入力するとユーザー名とパスワードの入力画面がポップアップするのでアカウントで設定したユーザー名とパスワードを入力する。
マイサーバをタップするとRockDiskのフォルダーにアクセスできる。音楽ファイルから順番に試してみよう。筆者宅ではWi-Fiでも3G(SoftBank)でも途切れることなく再生できた。だが、新幹線で移動中はWi-Fi(N700系のモバイルポイント=いつも遅い)、3Gともに途切れてしまって正常に再生はできなかった。
動画ファイルは自宅Wi-Fiでは再生できたが、3Gではすぐに途切れてしまい視聴できなかった。新幹線では当然Wi-Fiも3Gも視聴するに至らなかった。
他のファイルはPDF、JPEG、ワード、パワーポイントは開くことができたが、エクセルは拡張子が.xlsは開けたが.xlsxは開くことができなかった。意外だったのは筆者の環境ではテキストファイル(.txt)も開くことができなかった。
筆者宅には音楽ファイルが140Gバイト、2万3000曲ほどあって、そのうち1000曲くらいをiPhone(iPod)に入れている。理屈ではRockDiskを用意すればiPhoneに曲を入れなくてもすべての曲が聴けるのだが実際には微妙だ。MyiSharing CloudSyncで聴く場合は選択し1曲だけを聴くことになる。アルバムを通して聴く場合は、曲ごとに選択・再生の操作が必要となる。バックグランドでの再生もできないのでメールなど、他の操作をするときは曲を聴くことができない。ジャケットの写真も表示されないのでやや寂しい感じもする。
たとえば友人と雑談の途中で曲の話題になり、iPodに入っていない曲をRockDiskから探して再生するといった場合には有効だが、音楽再生に関してはiPodの方にアドバンテージがありそうだ。あくまで緊急用と考えよう。動画に関しては再生時間が長いので音楽再生と違い操作性は気にならなかった。
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