Yahooは複数のモバイルアプリケーションの提供を終了した。
Yahooは米国時間1月27日、「iPhone」および「iPad」向け「Yahoo Meme」や「Android」向け「Yahoo News」、Research In Motion(RIM)の「BlackBerry」OS向け「Yahoo Finance」などの提供を終了したことを明らかにした。同社によると、急速に変化するモバイル市場と、同社の一部のアプリケーションが上手く行っていないことを受けて、今回の決定を下したという。
Yahooは27日のブログ投稿の中で、「われわれの計画は、素晴らしい新製品の開発を可能にするために、常に動いて革新を続け、上手く行っているものとそうでないものを絶えず評価および精査することである。その精神に基づき、われわれは27日、いくつかの現行モバイルアプリケーションの提供を終了することにした」と述べた。
ただし、Yahooはモバイルアプリケーションに見切りを付けることを計画しているわけではない。同社は2012年、「モバイル第一」の考えに基づいて、「『IntoNow』のようなテレビ向けのエクスペリエンスや、『Livestand』のようなパーソナライズされたメディアを体験する新たな方法、『Yahoo! Mail』や『Messenger』『Sportacular』『Flickr』など最も人気が高く、最も便利なYahooのモバイルアプリの一部を含む」複数の新アプリケーションをローンチする計画だと述べた。
Yahooはここ数カ月、苦境に陥っている。2011年9月に当時の最高経営責任者(CEO)だったCarol Bartz氏を解雇して以来、同社の取締役会は複数の企業からの買収および投資の申し出に対処してきた。2012年1月になって、Yahooはようやく新CEOのScott Thompson氏を雇用した。Yahooは現在、現金を調達して潜在的投資家を退けるために、アジアの資産を手放そうとしていると見られる。
Thompson氏がYahooの一部アプリの提供を終了する決定に関与したのか、あるいは今回の動きは同氏がCEOに就任する前から進められていたのかは不明だ。しかし、Thompson氏はYahooに入社後、モバイルユーザーへの訴求はYahooの将来に向けた同氏の計画において主要な要素になると述べている。
Thompson氏は1月、「モバイルは人々が思っている以上に大きな波だ。人々がオンラインで交流する方法が変わった。デバイスの形状とサイズは多様化した。顧客が所有するあらゆるデバイス上で素晴らしい体験を提供しなければならない」と述べた。
Yahooが提供を終了したすべてのアプリケーションのリストは以下の通りだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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