Scott Thompson氏が最高経営責任者(CEO)としてデビューして間もない時期に発表された米Yahooの2011年第4四半期決算(12月31日締め)では、売り上げは低調だったが、利益はほぼ予測通りだった。
Thompson氏は就任したばかりなので、第4四半期にはほとんど関係ないが、今後の決算では厳しい立場に置かれることになる。
Yahooは、売り上げが前年同期比3%減の11億7000万ドル、利益が2億9600万ドル(1株あたり24セント)だったと報告した。総売上高はトラフィック獲得コスト(コンテンツパートナーに支払う手数料)を除外している。
ウォール街のアナリストは、第4四半期の売り上げを11億9000万ドル、利益を1株あたり24セントと予想していた。
Yahooは声明の中で、検索に関するMicrosoftとの契約が売り上げに影響している規模を概説した。Yahooによると、売り上げの減少は主に「Bing」に関するMicrosoftとの契約に起因するという。この契約による売り上げは、純売上高の12%を占めている。
Yahooの第4四半期決算は、Microsoftから償還される検索運用コストの4800万ドルを反映している。これらのコストは、Yahooがすべての市場をMicrosoftの検索プラットフォームに移行させるにつれて減少すると予想されている。
今後の見通しについて、Yahooは2012年第1四半期の売り上げを10億2500万ドル、トラフィック獲得コストを除いた売り上げを11億500万ドルと予想した。ウォール街のアナリストは、売り上げを10億8000万ドルと予想していた。
Thompson氏は、2012年がYahooにとって「実現に向けて鍵を握る重点分野にリソースを集める」年になるだろうと指摘した。同氏の狙いは、突き詰めれば事業の成長ということになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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