Intelは、EthernetとUSBを超える接続技術が存在すると考えているようだ。
EthernetとUSBは業界標準のインターフェースであり、それらが接続するデジタル機器の数は増える一方だ。しかし、Intelが「Thunderbolt」をAppleと共同開発し、普及に努めているという事実は、USBが機器をコンピュータに接続する唯一の手段ではないとIntelが考えていることを示している。また、InfiniBand事業をQLogicから買収するというIntelの決定は、同社がEthernetにも限界を見ていることの表われだ。
Intelは買収の条件について明らかにしていないが、2012年3月末までには買収を完了する予定だと述べている。また、InfiniBandの製品ラインと関連資産を獲得するだけでなく、QLogicから「相当数」の従業員を迎え入れる予定だという。
InfiniBandはコンピュータを高速で相互接続する規格で、主として高性能サーバーなどに用いられている。InfiniBandが1999年に登場したとき、IntelなどInfiniBandを推奨する企業は、主流コンピュータ間でデータを高速で入出力するという課題の回答として同技術を位置付けていた。しかし、Intelは2002年にInfiniBand向けチップ市場から撤退し、現在普及しているPCI Expressテクノロジの支援に回った。
そして現在、Intelはハイエンド市場におけるInfiniBandの可能性に期待しているようだ。「TOP500」にランク入りしているスーパーコンピュータの間では、数百または数千台規模のコンピュータクラスタにおける高速かつ低遅延のノード間リンクとして、InfiniBandを利用する例が比較的に多く見られる。このようなマシンの多くはEthernetも使用しているが、パフォーマンスの面では今のところInfiniBandが上回っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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