総務省は、WinnyやShareなどのP2Pファイル共有ソフトを使って、違法コンテンツをダウンロードしようとするユーザーに向けて注意喚起する実証実験を、1月23~29日まで実施する。同実験には、社団法人日本民間放送連盟、日本放送協会およびファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会の加盟権利者団体が協力する。
実験では、違法ダウンロードに対する注意喚起文を格納した電子ファイルを、アニメなどのテレビ番組と同一のタイトル名にした上でP2Pファイル共有ソフトのネットワークに流通させ、ユーザーが任意にダウンロードできる状態にする。そして、実際に電子ファイルがどれくらいダウンロードされ、それらが著作権侵害ファイルのダウンロード抑止につながるかを検証するという。
注意喚起文には「このファイルと同一名称のコンテンツの電子ファイルは、著作権を侵害する行為によってWinny/Share上に流通するものです。著作権法上保護されたコンテンツの電子ファイルを著作権者の同意を得ることなく、インターネットを通じてアップロードすることはもちろん、違法にアップロードされたものだと知りつつダウンロードする行為も著作権法違反を構成しますので、即刻中止してください」といった内容が記載されている。総務省は実験について、「P2Pファイル共有ソフトを用いてダウンロードしているユーザーに、権利者団体からの注意喚起文を提示することで、著作権に対する理解を深め、侵害行為の停止を促すことを目的とした普及啓発活動」と説明している。
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