分散コンピューティング技術を活用したソフトウェア製品の開発や販売を手がけるSkeedは7月27日、新任の社外取締役としてファイル共有ソフトWinnyの開発者である金子勇氏が正式に就任したと発表した。
金子氏は、就任のメッセージとして以下を公表している。
Winny裁判に関して、大阪高裁で2009年10月8日に無罪判決が出たものの、最高裁での結論は出ないまま、未だ、刑事被告人として扱われる立場におります。
そういった環境のなか、これまでは技術顧問という形でSkeed社(旧ドリームボート社)に関わり、会社設立以降、Winnyの技術を基盤とした"SkeedCast"という配信技術開発に直接関わって参りました。
その結果、現在ではSkeed社には集めることが難しいであろう優秀な人財が集い、最近では"Skeed Silver Bullet"といった、Winnyに依存することのない 新たなソフトウェアも生まれつつあります。
私個人に限ったお話としましては、もし最高裁で判決が覆りますと、その時点で取締役は辞退せざるをえなくなります。一方、いつまでも裁判に引きずられて活動を自粛しているよりは、清々とした活躍の場を得たいと熟慮を重ねた結果、今日まで成長するに至ったSkeed社とより関係を強化していきたいという結論に至り、このたび、Skeed社社外取締役に就任することを決意いたしました。
今後も新しいソフトウェアやサービスを生み出すことに関わっていく所存ですので、今後ともよろしくお願い致します。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス