コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は2月4日、2010年12月に実施したファイル共有ソフトのクローリング調査の結果(PDF)を発表した。今回は、これまでの「Winny」と「Share」に加え、「PerfectDark」の3種類を対象にしている。
調査結果によると、Winnyに接続しているノードが1日あたり約6万台(2009年10月調査では14万台)、Shareが約13万台(同21万台)という結果となり、WinnyとShareはともに大きく減少した。流通するファイル全体に対する著作物と推定されるファイルの割合は、Winnyが47.4%、Shareは53.6%、Perfect Darkは65.0%だという。
ノード数の減少については、著作権団体などが加盟する「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」で実施してきたメールによる注意喚起活動などの広報啓発活動、著作権法の改正、刑事摘発の実施などの効果であると評価できるとしている。その一方で、著作権侵害の規模としては現在も大きく、コンテンツビジネスを阻害する深刻な問題であることに変わりはないとしている。
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