Googleのホームページには同社のカラフルなロゴが表示されるが、米国時間1月18日、そのロゴが黒色の大きな検閲マークで覆われた。
ユーザーがそのマークをクリックすると、「End Piracy, Not Liberty(自由をなくすのではなく、著作権侵害行為を終わらせよう)」という請願書が表示される。この請願書は、米上院と米議会で投票にかけられる2つの著作権保護法案に抗議するために人々に署名を求めるものだ。
請願書には、「何百万もの米国人が『Stop Online Piracy Act(SOPA)』と『Protect IP Act(PIPA)』に反対している。なぜなら、これらの法案はインターネットを検閲し、米国の経済成長を鈍化させるからだ。手遅れになる前にこの請願書に署名して、議会にPIPAとSOPAに反対票を投じるよう促してほしい」と書かれている。
18日、何百万もの人々がGoogleの請願書に署名した。Googleの広報担当であるChristine Chen氏は、「われわれが最後に公表した数字は、米国東部標準時間午後4時30分のものだ。その時点での署名者数は450万人で、その数は今でも増えている」と述べた。
Googleは、著作権保護法案に抗議する目的で、独自の請願書を送付したり、米政府に書簡を出したり、18日にサイトの画面を真っ黒にしたりした、ほかの多くの個人や団体、ウェブサイトと歩調を合わせていることを明らかにしている。Googleと同調しているのは、Facebook、AOL、Wikipedia、Amazon、Twitter、Firefoxなどである。
Googleは請願書に「著作権侵害行為と戦うのは重要なことだ。著作権を侵害しているウェブサイトを閉鎖する最も効果的な方法は、その資金を断ち切るという的を絞った法律を制定することである。米国のソーシャルネットワークやブログ、検索エンジンにインターネットを検閲させたり、ウェブを繁栄へと導き米国で多くの雇用を創出してきた既存の法律を弱体化させたりする必要はない」と書いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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