グーグルやWikipedia、SOPAへの抗議活動をサイトで開始

Declan McCullagh (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年01月18日 16時38分

 インターネット上で最も人気の高い3サイトであるGoogle、Wikipedia、Craigslistは米国時間1月17日、ハリウッドが支援する2つの著作権保護法への反対をユーザーに訴えるという、政治活動における斬新な試みを実施した。

 Wikipediaの英語版ページは同午後9時、真っ黒いページに塗り変わった。スプラッシュページには、「米議会は、自由でオープンなインターネットに致命的な打撃を与えかねない法案を審議している」と記されている。同オンライン辞典サイトは、今後24時間閉鎖される。

 CraigslistとGoogleは異なるアプローチをとっている。両サイトは、18日のバーチャルな抗議活動の間もオンラインのままだ。しかし、そのホームページには、「Stop Online Piracy Act(SOPA)」、そして、米上院で審議中の同様の法案である「Protect IP Act」に対する反対票を投じるよう議員らに呼びかけることを訴える文言が掲載されている。

 米CNETは12月29日付けの記事で、両法案の反対派は、ホームページの表示を「一斉に黒く変え、検閲反対の文言を掲載し、米議会の議員らに投票を呼びかけるようユーザーに訴える」であろうと報じていた。

 Future of Music Coalitionで副理事を務めるCasey Rae-Hunter氏は17日朝、「業界の利益を守るために手荒な法案を成立させようとする、昔ながらのハリウッドそのもの」と評した。

 なんらかの方法でサイト閉鎖に加わったウェブサイトとしては、Metafilter、全米家電協会(CEA)、BoingBoing、OpenDNS、WordPress、電子フロンティア財団(EFF)などもある。

 RedditのゼネラルマネージャーのErik Martin氏は、SOPAとProtect IPには「技術的に無知な記述が多く見られる」と述べる。Redditは、反SOPA活動において中心的存在となっている。同氏は、両法案が「影響や施行に関する十分な検討や、インターネットがどのように運営されているかに関する技術的な知見を欠いた状態で作られている」と述べる。

 Mozillaも抗議活動に参加する予定で、SOPAおよびProtect IPに反対するため、「バーチャルストライキ」と同社が呼ぶものを米国太平洋時間1月18日午前5時に実施する。

 Mozillaの会長であるMitchell Baker氏は17日、「われわれが新たな政府規制および政策構造に関する執行機関にならない限り、SOPAによって皆が潜在的に犯罪者とみなされてしまう」とブログ投稿で記している。

Wikipediaは、コンテンツを反SOPAメッセージで置き換えた。
Wikipediaは、コンテンツを反SOPAメッセージで置き換えた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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