物議を醸していたSteve Jobs氏のフィギュアを製造したメーカーは、AppleやJobs氏の遺族から「大きな圧力」を受け、12インチ(約30.5cm)の同アクションフィギュアの製造および販売を中止した。
香港を拠点とするIn IconsのTandy Cheung社長は、現地時間1月15日の声明でこの決断を発表し、「いかなる法律にも違反していなかったと今でも確信しているが、Jobs氏の遺族の気持ちに深く配慮し、Steve Jobs氏のフィギュアの提供、製造、および販売を完全に中止することにした」と述べた。「圧力は受けたが、わたしは今でもJobs氏のファンである。Jobs氏とその遺族を心から尊敬しており、彼らを怒らせることはわたしの望みでも意図でもまったくない」(Cheung氏)
同社が2012年1月に入って、黒のタートルネックとジーンズに縁なしメガネというお馴染みの服装を身に着けたJobs氏に非常によく似た人形を製造すると発表したことから、Cheung氏に多大な注目が集まった。1月に事前販売されたキットには、手に持つことのできるリンゴ、フィギュアにポーズをとらせるために使用できる椅子、Apple製品発表でお馴染みの「One more thing」(さらにもう1つ)というキャッチフレーズを配した背景などが含まれていた。
AppleはIn Iconsに対し、「同技術企業のロゴ、人物名、外見、またはその製品に似た」製品を製造することによってIn Iconsは法律に違反していると主張し、停止を求める書状を送付したと報じられている。
Cheung氏はABC Newsに対し、「Appleは何でも好きなことをすればよい。わたしはやめない。われわれは既に製造を開始している」と挑戦的に主張していたが、結局は圧力に屈したようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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