「米ヤフーを再び象徴的ブランドに」--新CEOのS・トンプソン氏が語る - (page 3)

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年01月10日 07時30分

 しかし、Thompson氏がアナリストに語ったなかで、明確にしている優先項目がある。それは、「株主の利益と売り上げの成長」だ。別の言い方をすれば、株価の値上がりと、収入増である。

 Yahooの業績を上げるために、Thompson氏は、維持すべきものは何か、そして売却や閉鎖、スピンオフ、あるいは人員解雇を行うべきものは何かを分析するという、現在の作業を引き継ぐことになる。

 Yahooの会長であるRoy Bostock氏は電話会議で、「このプロセスにはいかなる減速や遅れもあり得ない。Scottはわれわれがこれまでにしてきたことを理解しており、こうしたプロセスの指揮や管理を手助けする予定だ」と述べた。

 Yahooがインターネット業界を漂っている間に、Silver LakeやTPG Capitalといった企業がYahooの買収を検討しており、同社を株主から買い取って、株式公開企業から非公開企業にする計画を進めていたと報じられている。

 Bostock氏は、そうしたことにはならないと明言した。

 「われわれが将来的に株式公開企業でなくなることは想像できない」とBostock氏は述べ、200億ドルという同社の時価総額を踏まえると、その考えは非現実的だとしている。

 「もしも腰を据えてこの会社を非公開企業にしようと話し合うとしたら、われわれはとてつもない課題を抱えることになるだろう。そういったことに関心はないし、検討もしていない。われわれはこの会社を株主の利益のために運営したいと考えている」(Bostock氏)

 しかしThompson氏にとって、課題はそれだけではない。同氏が望むのは、「この企業を偉大な象徴的ブランドの1つとして復活させ、インターネットでのイノベーションの先頭に立つこと」だという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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