YahooにおけるCarol Bartz氏の時代に幕が下りた。
2009年1月にYahooの最高経営責任者(CEO)に指名されたBartz氏は、既にその職を離れている。米国時間9月6日午後にYahooの従業員に送付されたメモの中で、Bartz氏は取締役会から解雇されたことを明かした。
Bartz氏は、「非常に残念なことに、Yahooの会長から電話で解雇を告げられました。皆さんとともに働くことは私の喜びでした。皆さんの今後の幸運をお祈りしています」と書いた。
AllThingsDがこのニュースを最初に伝え、最高財務責任者(CFO)のTim Morse氏が暫定CEOに指名されたと報じた。
Bartz氏が2009年1月、共同創設者のJerry Yang氏からCEO職を引き継いだとき、Yahooは競争力と収益性を高めようともがいていた。同氏のCEOとしての最初の仕事は、Yahooを再編して機動性とシンプルさ、および同社サービスのユーザーに対する応答性の向上を図ることだった。しかし、YahooはBartz氏のリーダーシップの下で失敗を続け、ウェブの世界をけん引するGoogleから失地を回復することはできなかった。
Bartzは2006年4月に執行会長になる前、AutodeskのCEOを14年間務めた経歴を持っている。Autodesk以前は、Sun Microsystemsや3M、Digital Equipment Corpで勤務した。Morse氏は2009年6月にYahooに入社した。同氏はGeneral Electricの元幹部で、Yahooに来る前はチップメーカーのAlteraに勤めていた。
Bartz氏がYahooに入社する前の1年間、同社は悪戦苦闘を強いられていた。MicrosoftがYahooに対して一方的に買収を提案したが、1株あたり33ドルで買い取るという申し出をYahooに断られたことで断念した。その後、Yahooの株価は半分以下になり、Microsoftが提案した株価に戻ることは一度もなかった。
Yahooは、アクティビスト株主のCarl Icahn氏による委任状争奪戦の標的にもなった。Icahn氏は最終的にYahooとの和解条件の一環として、同社取締役会の一員になった。同氏は2009年10月に同社取締役会を辞任し、2010年2月には保有するYahoo株式の大半を売却した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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