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ミクシィはソーシャルコマース参入の年--mixiタウン構想が本格始動

岩本有平 (編集部)2012年01月01日 08時00分
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 サービス開始から間もなく9年目を迎えるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」運営のミクシィ。2011年には「mixiタウン」構想を掲げて、新プラットフォームのmixiページを公開したほか、見方によっては競合ともなるTwitterとの提携も発表した。

 2011年にまいた種は2012年にどのように花開くのだろうか。代表取締役社長の笠原健治氏に展望を聞いた。

--2011年を振り返って、ミクシィにとってどういう1年だったのでしょうか。

 やはり一番大きなトピックは東日本大震災です。2011年3月11日におけるmixiボイスの投稿数は通常の8倍になり、翌週以降も通常の2倍から3倍で推移しました。震災関連の情報を共有するコミュニティも数多く立ち上がり、大きいものでは35万人超となりました。震災の翌週など、少し時間がたってからは日記で経験を記録するユーザーも多く見られました。


代表取締役社長の笠原健治

 携帯電話での通話やメールがつながらない中で、友人や周囲の親しい人たちとのコミュニケーションに使われているということ実感し、改めてコミュニケーションを支える存在であると実感しました。

 2011年後半では、mixiページを開始したことが大きいです。芸能人からナショナルクライアント、地元に密着した店舗など、現在15万ページが開設されており、開設数や参加者数、投稿数も想定より順調に推移しています。開設するページによって目的は違いますが、それぞれに合った形のコミュニケーションができています。

--mixiボイスの導入や招待制の廃止といったここ数年の動きをふまえて、mixiページを提供したことで「Facebookを意識しているのではないか」という声も聞きます。

 Facebookとmixiの最大の違いは、つながりの質が親密かどうかということです。Facebookは「パブリックであり透明」ということを意識していますが、mixiは「クローズドで親密」ということを意識しています。たとえば名前の登録にしても、Facebookが実名制を求める一方、mixiでは実名を推奨してはいますが、強要はしません。

 Facebookは、2011年にさまざまなところで非常に多く取り上げられ、大きなブームになっていたと思います。我々としてもその使われ方を綿密に見ていましたが、結論として言うと、ある種の違うサービスだと考えています。

--競合ではない、ということですか。

 ソーシャルサービスに対する認知が今より低く、利用する人口も少なかった頃であれば別ですが、今ではソーシャルサービスが普及し、浸透しつつあります。こうなると、ある人はFacebookとmixiを使い、また別の人はmixiとTwitterを使う。さらに別の人はFacebookとTwitterを使うというように、いくつかのサービスを使い分けしていくのは当たり前になります。

--そういう意味で「競合ではない」というところからTwitterとの提携があったということでしょうか。

 やはりmixiとTwitterも目指している方向は違います。ただ一方で、両方を使っていく人がいます。すでに発表しているとおり、ボイスとTwitterの連携強化、広告商品の共同開発、1月公開予定のスマートフォン向けアプリ「Pelo」の提供などを予定しています。

--Twitterとの広告面でのタイアップ第1弾となった「mixi Xmas 2011」も開始2週間で230万ユーザー以上が参加するなど、前年を超えるペースだったと聞きます。mixiの言うクローズドで親密なソーシャルグラフは、ソーシャルを使った広告に有効だと考えていますか。

 mixi Xmasにしても、5月に実施したナイキ ジャパンのタイアップにしても、ソーシャルグラフを使い、友人とのコミュニケーションを考えたキャンペーンでした。「poke(つつく)」のような、ちょっとしたコミュニケーションの機能を用意しています。

 キャンペーンの質にもよりますが、密なソーシャルグラフであることは、「熱量」としては強いということ。仲がいい人からアクションしたらより強く感情を動かされます。

--mixiページの提供とあわせて打ち出されたのが「mixiタウン」という構想でした。2012年はこれをどう展開させていくのでしょうか。

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