Motorola Mobilityは、動画情報の組み込み技術を手がける新興企業SetJamを金額非公表で買収した。
VentureBeatによると、SetJamの最高経営責任者(CEO)を務めるRyan Janssen氏が電子メールで買収を発表したという。ただし金銭的条件は明らかにしていない。
「本日、SetJamがMotorola Mobilityに買収されたことをお知らせする。われわれは、SetJamに起きているこの変化に大変興奮している。MotorolaとSetJamは、コンテンツの配信、検索、視聴をあらゆる画面上でシームレスにするというビジョンを共有しており、Motorolaは動画技術の世界的リーダーとして、かつてないほどのリーチと配信力をわれわれにもたらすだろう」
SetJamはニューヨークを拠点とする小規模な新興企業で、オンライン上の動画を検索するウェブサイトとしてスタートした。当初はClickerやSideReelなどの同業他社と競合していたが、最近ではネット接続デバイスに組み込んでおすすめ情報を提供できるパーソナライズ技術に取り組んでいた。
この技術は、IP対応が進むMotorolaのテレビ用セットトップボックスに活用できるかもしれない。SetJamの技術を使って、テレビからウェブ上の動画コンテンツを検索しやすくなれば、そこからHulu PlusやNetflixといったオンラインのテレビ動画サービスが提供する番組や映画にアクセスできるようになる。
Motorola Mobilityは現在Googleが買収手続きを進めているため、Googleはいずれ今回の技術も手に入れることになる。同社は2011年に入って、Motorola Mobilityを125億ドルで買収すると発表した。この買収はいまだ規制当局の承認を待っている状態だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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