モトローラ・モビリティ、第3四半期は3200万ドルの損失

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年10月28日 11時06分

 Googleによる買収を控えたMotorola Mobilityは米国時間10月27日、第3四半期決算を発表した。

 ハンドセットやテレビ用セットトップボックスの製造を手がけるMotorola Mobilityは、第3四半期の損失が3200万ドル(1株あたり損失は11セント)だったと発表した。Motorola MobilityとMotorola Solutionsがまだ分割されていなかった前年同期、Motorola Mobilityに相当する事業の損失は3400万ドルだった。その一方で、売上高は10.6%増の32億6000万ドルだった。

 株式報酬や合併関連コスト、古い資産の償却など、事業以外の項目を除く同社の1株あたり利益は12セントだった。

 Thomson Reutersによると、ウォール街のアナリストの予測平均は1株あたり利益が6セント、売上高が33億7000万ドルだったという。

 Googleによる買収が決まる前のMotorolaは、スマートフォン分野における自らの立場を強化しようと努めていた。Googleは8月、Motorolaの特許ライブラリを手に入れるために同社を125億ドルで買収することに合意したが、Motorolaの携帯電話事業は買収後もGoogle内で運営される予定だ。Googleは2011年末か2012年初頭までに買収手続きが完了すると見ている。

 Verizon Wirelessとともに最初の「Droid」スマートフォンを発表したMotorolaは、「Android」市場における初期の主要企業だった。Verizonでの成功のおかげで、Motorolaはその後のハイエンド携帯電話でT&TとSprint Nextelにおいても存在感を高めることができた。しかしこの数カ月、Motorolaは製品の遅れや鳴り物入りで登場した「XOOM」タブレットに対する反応の低さなどの問題に直面してきた。それにより、サムスンやHTCなどのライバルがスマートフォン市場でMotorolaからシェアを奪い、自らの立場を強固なものにしている。

 Motorolaは1160万台のモバイルデバイスと480万台のスマートフォンを出荷した。同社モバイルデバイス部門の営業損失は4100万ドルでわずかに縮小した。売上高は24億ドルで、20%増加した。  Motorolaは10万台のXOOMタブレットも出荷した。Appleと高い人気を誇る同社の「iPad」を除き、ハンドセットメーカーはどこもタブレット市場で成功を収めるのに苦労している。

Verizon Wireless向けの「Motorola DROID RAZR」
Verizon Wireless向けの「Motorola DROID RAZR」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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