Appleがイスラエルを拠点とするフラッシュメモリ新興企業Anobitを買収したと報じられている。
イスラエルのビジネスニュースサイトCalcalistによると、買収金額は4〜5億ドルの間であるという。Anobitは現地時間12月20日、同社従業員らに対し、Appleから買収の提案があり同社がそれを受諾したこと、また、従業員はApple社員となる予定であることを伝えたとされている。
20日の記事に先立ち、Calcalistは先週、AppleによるAnobit買収がまもなく締結されると報じていた。
Anobitのフラッシュメモリ技術は、Appleの「iPhone」「iPad」「MacBook Air」で採用されている。Anobitは、エンタープライズストレージソリューションも提供している。Appleが同社買収を決断したのは、利幅を増やすためであると考えられる。今回の買収によって同社は、割増された金額を他社に支払うことなく、メモリを原価で入手できるようになるためだ。さらには、Apple最大の競合企業であるサムスンも、Anobitの顧客である。
少し先走ってしまったが、AppleもAnobitも買収を認めていないことに触れておかなければならない。実際、両社は買収について交渉中であるとも述べていない。しかし、Appleはこれまでにも、何も発表しないまま買収を完了させたことがある。
しかし今回は、別の関係者が口を滑らせてしまった可能性がある。イスラエル首相のTwitterアカウントは20日午前、同国の企業を初めて買収したAppleに祝福の意を示した。同アカウントは、新しいメディアディレクターであるEitan Eliram氏が運営している。
「イスラエルへようこそ、Apple Inc.。同国における初めての買収を歓迎する」と同国の首相官邸はツイートしている。「イスラエルの豊かな知識がきっとAppleに利益をもたらすと確信している」(イスラエル首相官邸のツイート)
これは、Calcalistの報道を裏付けるものとも考えられるが、このツイートが内部事情を知る者によるものなのか、単にCalcalistの記事に反応したものなのかは明らかではない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス