--新興企業が役立つチャンスはありますか。
Andreessen氏:あります。既存企業が新しい世界で進歩していくのをソフトウェアで支援するという大きなチャンスが生まれるでしょう。
例えば、(Andreessen氏が取締役に就いている)eBayはMiloを買収しましたが、MiloにはShopkickという競合企業がいます。彼らは地域の小売店の在庫を可視化し、Eコマース体験の一部として利用できるようにしました。地域の在庫が明らかになっていくため、オンラインで競争しようとしている小売チェーンにとって、極めて有用になるソフトウェアといえます。
Grouponとfoursquareに代表される別のカテゴリもあります(Andreessen-Horowitzは両社に投資している)。こうした全く新しい世代の地域Eコマースプラットフォームが、現在はインターネット上にない世界中の多くの会社をオンラインへと導くでしょう。レストランや美容院、託児所、ヨガ教室、造園業者など、ウェブの世界に入って15年たった現在でさえ、有意義な方法でオンライン上にない会社が非常に多くあります。
こうした会社にとって、人々が自社のウェブサイトを訪れるかどうかは重要でないため、Googleに広告を出しても良いことはありません。ビジネスのやり方が違うのです。そこで、Grouponやfoursquareのようなさまざまな新興企業が登場し、現時点ではオンライン上に存在さえしない地元企業を紹介していくでしょう。
--少なくとも、Grouponは地元企業をオンラインにつなぐことに大きく貢献していますね。
Andreessen氏:わたしは常に、Grouponへの批判は不当だと感じています。Grouponの功績は本当に過小評価されています。同社はオンライン上にいない小規模企業のために、オンラインに費用を投じて要望に応じて顧客とつながることができる方法を生み出しました。これは非常に大きな功績です。
foursquareは都市の局地的な体験の革命だと思います。ユーザーの近くにある小規模企業を情報、そして、普及し始めたクーポンやお得情報でつないでいます。これもまた、顧客の獲得です。このようなものが増えていき、2012年には新しいアイデアが数多く生まれるでしょう。
--これらすべてがスマートフォンに帰結します。
Andreessen氏:foursquareはスマートフォンがなければ不可能でした。導入のしようがありません。また、これとは別の側面もあります。現在foursquareのユーザー向けアプリがありますが、こうしたことすべてのための店舗向けアプリも登場するでしょう。
地元レストランのオーナーなど、地域の事業者は、スマートフォンアプリから、必要に応じて顧客とつながることができるようになります。それがGrouponからであれ、foursquareからであれ、あらゆる地元企業に可能なことです。多くの小規模企業のオーナーが、自分のスマートフォンから事業経営を始めるようになるでしょう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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