マイクロソフトとノベルの独占禁止法違反訴訟が審理無効に

Jay Greene (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年12月19日 09時40分

 米連邦裁判所は、陪審員らが全員一致の評決に至ることができなかったことを受け、NovellがMicrosoftを独占禁止法違反で訴えていた訴訟を審理無効とした。

 訴訟をNovellが提起したのは2004年のこと。「Windows 95」を開発中であったMicrosoftがNovellの「WordPerfect」および「Quattro Pro」の両製品をサポートすると約束したにもかかわらず、それらの製品にWindows 95との互換性を持たせるのに必要な主要な技術情報を提供しなかったと、Novellは主張する。Novellは、独占禁止法に違反するMicrosoftのこの行為によって損害を被ったとして、10億ドルを超える賠償金を求めていた。

 2カ月にわたる今回の陪審裁判では、Microsoft会長のBill Gates氏がソルトレイクシティの裁判所まで出向いて証言した。Associated Pressの記事によると、陪審員らはこの訴訟を担当する判事に対し、3日間評議したが「どうしてもこう着状態から脱却できなかった」と報告したという。

 Novellの弁護士であるJim Lundberg氏はBloombergに対し、同社は「非常に落胆している」と述べた。同記事では、同社が訴訟を続行するつもりかどうかについては触れていない。

 Microsoftも、審理無効に対する失意を表明した。

  Microsoftの副法律顧問を務めるSteve Aeschbacher氏は声明で、「陪審員らが評決に至らなかったことを残念に思う」と述べた。「本件におけるNovellの主張に利点はないと今でも確信しており、これが次の段階へと進展することを期待している」(Aeschbacher氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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