たいした機能のないW6070だが、まぁ日常的に使う製品としては十分合格だろう。それよりもパッケージに付属してくるスピーカ、これがどの程度使えるかが気になるところだ。このスピーカ、どうやら汎用品として生産されているものをW6070用にしたものらしい。というのも底面にはケーブルを収納するスリットがあるのだが、コネクタ部分が収まらない。うーんなんで?
スピーカ側のモールドは3.5mmジャックのようなので、本来は汎用品として生産されているのだろう。ちゃんとケーブルが収まらないあたり、ようやくトンデモな雰囲気が出てきたようだ。そしてスピーカは側面をちょっとひねると上下に伸び、これでより大きい音を出せるようにしているようだ。On/OffというよりOpen/Closeなんだろうけど、まぁこのあたりもトンデモ的に考えればこの表記でいいんだろう。
さてW6070のヘッドセットコネクタ部分にこのスピーカを接続し、10キー部分のショートカットキーから音楽再生を選んで押してみよう。するとびっくりするほど大きい音がこのスピーカから流れてくる。適当に作ったスピーカじゃなく、本来ちゃんとしたスピーカとして設計されたものだから音質もちゃんと考えられているのだろう。音量を大きくしても音割れせず、本格的な音楽ケータイとしても使えちゃいそうだ。
中身はトンデモケータイと変わらないのに仕上がりにここまで差が出るのは、やはりメーカーが品質管理をしっかり行い細かいところまで手を抜いていないからだろう。スピーカつきのトンデモケータイなんてひどいものは1回でケーブルが断線してしまったこともあるが、W6070の付属品なら1年くらい使っても大丈夫そうだ。ちなみにW6070の購入価格はわずか3500円程度。安上がりにテキトーな製品を作るのではなく、しっかりとしたものを大量生産すればこんな価格でこんな製品が作れちゃうのね。トンデモメーカーたちはぜひ見習ってほしい。
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