毎日のように新製品が登場するトンデモケータイ、最近は各社競争が厳しくなってきたためか、あまり売れそうもないキワモノ的な製品が少し減っているような気がする。また価格の下落も著しく、この連載を始めた2年前と比較すると、底辺レベルの製品の値段は半額以下まで下がっている。今では5000円札1枚で買えるトンデモケータイも数が増えているのだ。
トンデモケータイの価格の下落は、その販売エリアを中国だけではなく着々と世界中に広げる結果にも結びついている。もちろんさすがに変な形状のものは海外ではあまり見ないが、聞いたこともないようなメーカーのケータイがちゃんとしたパッケージに入って売られていることも増えているのだ。それらの大半はGSM方式(2G)のみ対応のため日本で売られることはないが、3Gだけしかない日韓以外の国では「ちゃんとしたトンデモケータイ」が路地裏などで売られるようになってきているのだ。
さて2011年初頭、ヨーロッパで飛行機に乗り込んだところ、機内販売カタログになんとケータイが掲載されているではないか!しかも値段は1万円程度と手軽な価格。海外でSIMロックフリーでこの値段というとベーシックな機能の製品になってしまうが、それでも飛行機の中でケータイが買える時代になったというのはすごいものだ。
しかもカタログの写真にはSIMカードが2枚写っている。大手メーカーはデュアルSIM端末なんてほとんど手がけていないし、こりゃトンデモケータイのお仲間に違いない!デザインもどことなくどこかの大手メーカー品に似ていないこともないぞ。おそらく中のメニューなどもトンデモケータイと同じだろうなぁ。てなことでさっそく購入してみることにした。果たしてこいつはどんなケータイなんだろう?
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