Googleは近々、自然言語による命令に応対できる高度な新しい音声アシスタントを「Android」端末向けに投入するかもしれないと、技術ブログサイトAndroid and Meが述べている。
新しい音声アシスタントである「Majel」は、早ければ2012年1月か2月に登場する可能性がある。「Majel」という開発コード名は、人気SFテレビ番組「スター・トレック」シリーズにおいてコンピュータの声を担当した、女優の故Majel Barrett-Roddenberryさんにちなんで名づけられている。
今回の記事が真実ならば、Majelは、Android向けの現行アプリケーションである「Voice Actions」に対するアップデートということになる。Voice Actionsでは、通話の開始、電子メール送信、ウェブ検索、道順の取得といったアクションを音声によって実行することができる。しかし、現在のVoice Actionsは、既定の音声コマンドのみに対応し、より自然に会話が可能な「Siri」とは異なる。
詳細は現時点において明らかになっていない。米CNETはGoogleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
しかし、Android and Meによると、エンジニアらはMajelの開発に取り組んでいる最中であるため、最初のリリースではGoogle検索のクエリのみが対象になる見込みだという。同プロジェクトは、「Google X」において進められていると報じられている。Google Xは、斬新なアイデアを現実のものにすることを目的としたGoogleの「機密」研究所で、The New York Timesが最近の記事で紹介している。
また、Android and Meによると、Majelは、GoogleによるPhonetic Arts買収の恩恵を受ける形で、より人間に近い音声で話すことになる見込みだという。そうであるとすれば、Majelは、まさにSiriのようにユーザーと会話できるようになる可能性がある。
さまざまな開発者らが、Siriに対抗する独自のAndroid版音声アシスタントの開発に取り組んでいるが、これまでのところ、Voice Actions以外にGoogle自体から提供されたものはない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス