MozillaとGoogleは、MozillaのブラウザでGoogleの検索エンジンを使うことによって得られる広告収入を両社が分け合う契約について再交渉している。
この提携関係はMozillaが2008年に契約を更新して3年間延長したが、2011年11月に期限を迎えていた。この期限切れに加えてMozillaが明言を避けていることから、ZDNetのブロガーであるEd Bott氏は、「Googleとの契約は終わったようだ」と推測する記事を書いた。
だが、両社の関係には存続の余地があるらしく、また、Googleの膨大な資金は今なお大きな影響力を持っている。
Googleは、米CNETに寄せた米国時間12月5日付の声明で次のように述べている。「われわれは通常、事業契約の具体的な条件を開示していない。当社がMozillaとまだ契約を交わしていることは事実だが、現時点で新たに話ができることはない」
Mozillaは両社が交渉中の段階にあると付け加えて、次のように述べた。
検索における当社とGoogleの関係は、双方にとって今なお有益なものだ。われわれの交渉は継続中であり、現時点でこれ以上発表することはない。検索エンジンとの提携は今後も堅実な収入源であり続けると、われわれは確信している
Mozillaは非営利組織だが、運営には資金が必要だ。Googleはその大部分を提供しており、たとえばMozillaが2010年に計上した売り上げ1億2000万ドルのほとんどはGoogleによるものだ。Mozillaが言及した「検索エンジンとの提携」という言葉は、他社の検索エンジンにも大きな可能性があることを示しているが、両社のうちどちらかが手を引くことは考えにくい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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