音楽サービスのSpotify、開発者向けプラットフォームを公開

Roger Cheng (CNET News) 翻訳校正: 編集部2011年12月01日 08時10分

 Spotifyは米国時間11月30日、開発者が同音楽ストリーミングサービスの広大な楽曲ライブラリにリンクするアプリケーションを作成できるようにすべく、自らのサーバを公開する意向を明らかにした。

 同社のサービスを開発者向けのプラットフォームにして、最高経営責任者(CEO)を務めるDaniel Ek氏が言うところの「視覚的にも機能的にもシームレスに統合された」HTML5ベースのアプリケーションを構築してもらおうというのが計画だ。

 Ek氏は30日の記者会見で「Spotifyを本当に自分のものにできるような形でプラットフォームを公開する」と述べた。

 スウェーデンを拠点とするSpotifyは、AppleやFacebookが収めた成功に倣おうとしている。AppleやFacebookはそれぞれの世界で広範なアプリケーションを提供し、ユーザー向けの支配的な「エコシステム」を築き上げている。サードパーティーアプリケーションの追加によってSpotifyサービスを拡大すれば、Apple、Google、Amazonといった大企業が提供するものを含めて、競合する多数の他の音楽サービスから一歩抜きん出ることができる。

 しかし、アプリケーションの収益を開発者に還元する方法について戦略がなければ、どれだけの開発者をSpotifyに集められるかは分からない。技術業界には、独自のアプリケーションエコシステムを構築しようとし(て失敗し)た企業が多数存在する。

 Ek氏は、この取り組みはまだ初期の段階にあり、同社は「実行の過程でさまざまな判断をしていく」と述べた。

 Spotifyの滑り出しは好調である。同社は、Rolling Stone、BillBoard、共有サービスLast.fm(Last.fmは、米CNETを所有するCBS Interactiveが提供している)などが開発したものを含む、12のアプリケーションをリリースする予定である。これらの第1弾のアプリケーションは、全ユーザーに無償で提供される予定である。

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