グリーとKDDIがDeNAを提訴--損害賠償10億5000万円請求

別井貴志 (編集部)2011年11月21日 15時18分
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 グリーは11月21日、KDDIと共同で東京地方裁判所においてディー・エヌ・エー(DeNA)に対して訴訟を提起したと発表した。不法行為に基づく損害賠償として、10億5000万円以上(グリー9億円、KDDI1億5000万円)を請求した。

 2011年6月9日に公正取引委員会は、DeNAに対して独占禁止法に違反する不公正な取引方法を行ったとして排除措置命令を下した。この命令では、DeNAは特定のソーシャルゲーム提供事業者に対してグリーの運営する「GREE」を通じてソーシャルゲームを提供した場合、その事業者がDeNAの運営する「モバゲータウン」(現在はMobageに改称)を通じて提供するソーシャルゲームのリンクを、モバゲータウンのウェブサイトに掲載しないこととされた。

 これを受けた時点でのDeNAは、違法行為を行っていないこと、今後も違法行為を行わないことなどを取締役会で決議し、それを遵守すること、また遵守するための行動方針を策定すると共に社内研修などを実施することが義務づけられた。そして、この命令が下された後、DeNAは特に争うこともしなかったため、2011年8月にこの命令は確定した。

 グリーは、この排除措置命令が確定した後、違法行為にどのように対応すべきかを検討してきたが、以下の事情などを勘案して、「au one GREE」を共同提供しているKDDIを共同原告として訴訟を提起したとしている。

  • 公正取引委員会という国家機関が違法と認定した行為に対して法的措置を講じないことは、株主に対する経営陣の責任遂行という点で問題がある。
  • 違法行為はソーシャルゲーム提供事業者やキャリア、インターネット業界に対しても大きなマイナスで、その影響はいまだに続いていることから、健全な競争環境の確保という点で問題が継続している。
  • DeNAは2010年12月に違法行為を取りやめる方針を示しながら、それ以後もMobageでゲームを提供しているソーシャルゲーム提供事業者がGREEでもゲームを提供しようとすると妨害していると思われる。
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